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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶
乳首を軽く噛まれ愛撫されても俊樹の時のような気持ちよさは全くなく感じることさえなかった。
感じない私の身体にイラッとしたのか、高宮くんの手がスカートをたくしあげショーツの中に入ってきた。

「イヤッ…」

動かなかった私の身体は急に動き出し、高宮くんの頭を押さえて逃げようともがく。
叩いて引っかいてあらゆる手段を使っても逃げ出すことが出来なかった。
その間に、高宮くんの手は濡れてもいない私の中に容赦なく入ってくる。
皮膚を巻き込みながら痛みしか伴わない挿入は拷問でしかない。

「痛いっ…やめて…やめて…」

言葉と手で何度もやめてとつたえても聞き入れてもらえるわけもない。

「まずは指で我慢して。いきなり俺のじゃ、さすがに引き裂いちゃうからね。」

中に入れた指を動かしながら私が一番感じる場所を探す。
だけどいつも感じる場所に指が当たっても、私の身体じゃないかのように何も感じなかった。
ただ何かが私の中に入っているだけ。
そう異物がただ入っているだけ。
愛情がない愛撫は意味をなさないこと知る。
だけど、そこは誰にも犯されたくない場所だった。
愛している人のモノだけを受け入れる場所。
だから私は必死で抵抗する。
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