この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠い日の約束。
第16章 遠い日の約束。

「ママ――――――――」
車の中から私を呼ぶ声に、2人の手は止まる。
そしてお互いに見つめ合いクスクスと笑った。
「起きちゃったね」
「ママ―――どこ―――」
「今すぐ行くわ」
そう声をかけると声は静かになる。
「この続きは、あの子たちが寝た後でね」
耳元で囁かれ、私は頷いて車の方に歩いてくる。
ドアを開けると、飛びつく勢いで愛娘が俊樹にとびかかる。
そしてギュッと抱き付き安心した顔をする。
「有希…寂しかったの?」
「だってぇ…」
俊樹に甘えながら頬をスリスリする。
それが可愛くて仕方がない俊樹は、溺愛する。
「あらっ…諒も起きちゃったみたいね。」
薄っすらと瞳を開けて、ぐずりもせずにいる息子を抱き上げる。
こちらは、まだ覚醒していないのか、私の身体に擦り寄り、また眠たそうにしていた。
「じゃあ、とりあえず、夕食の支度でもしようか…有希は手伝ってくれる?」
「は~い。パパのお手伝いする。ママはりょうちゃんの子守しててね。」
すっかりお姉さん気分の有希は私の居場所を取り、俊樹の横でカレー作りを始めた。
私はローチェアーに座り、そんなふたりを眺めていた。
車の中から私を呼ぶ声に、2人の手は止まる。
そしてお互いに見つめ合いクスクスと笑った。
「起きちゃったね」
「ママ―――どこ―――」
「今すぐ行くわ」
そう声をかけると声は静かになる。
「この続きは、あの子たちが寝た後でね」
耳元で囁かれ、私は頷いて車の方に歩いてくる。
ドアを開けると、飛びつく勢いで愛娘が俊樹にとびかかる。
そしてギュッと抱き付き安心した顔をする。
「有希…寂しかったの?」
「だってぇ…」
俊樹に甘えながら頬をスリスリする。
それが可愛くて仕方がない俊樹は、溺愛する。
「あらっ…諒も起きちゃったみたいね。」
薄っすらと瞳を開けて、ぐずりもせずにいる息子を抱き上げる。
こちらは、まだ覚醒していないのか、私の身体に擦り寄り、また眠たそうにしていた。
「じゃあ、とりあえず、夕食の支度でもしようか…有希は手伝ってくれる?」
「は~い。パパのお手伝いする。ママはりょうちゃんの子守しててね。」
すっかりお姉さん気分の有希は私の居場所を取り、俊樹の横でカレー作りを始めた。
私はローチェアーに座り、そんなふたりを眺めていた。

