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遠い日の約束。
第16章 遠い日の約束。

あの悪夢から6年。
私は全てを思い出していた。
辛い過去に何度も負けそうになった。
だけど俊樹がずっと傍に寄り添ってくれていた。
泣かないように、過去に引きずられないように毎日毎日傍にいてくれて支えてくれた。
それがどんなに心強かったか。
俊樹が傍にいてくれなかったら、きっと私はこの世にはいない。
それ程までに、美弥の想いは辛かった。
それでも、そんな中でも幸せな時はたくさんあった。
そして、今も昔も私の傍には素敵な人たちが私を見守ってくれていると分かると心は落ち着き穏やかになった。
そして、私たちが逝ってしまった後の事も俊樹に聞いた。
正直、言葉がでなかった。
自分たちの想いばかりで、残された人たちの事まで考える余裕もなく…不幸にしてしまった。
そして部長は俊樹に宝賀の事は話さずにいてくれた。
それで良いと思う。
最後には私を助けてくれたけど、決して良い出会いではなかった。
私を不幸にした張本人…そして救ってくれたのも彼だったから…
彼も苦しみながらも奥さんと添い遂げたと聞いてどこかホッとした。
そして南和…
ずっと忘れていた幼い頃の記憶。
両親に折檻を受け、いつも泣いていた南和。
私たちの後を追いかけ回し、そんな時だけはいつも笑顔でいてくれた。
それを壊したのは私たち…
ずっと傍にいるといいながら、私たちはふたりの世界を作り上げてしまった。
それを思うと、南和を責められなかった。
それに、今は素敵な私の家族。
私を見守り支えてくれる、大切な家族になっている。
私は全てを思い出していた。
辛い過去に何度も負けそうになった。
だけど俊樹がずっと傍に寄り添ってくれていた。
泣かないように、過去に引きずられないように毎日毎日傍にいてくれて支えてくれた。
それがどんなに心強かったか。
俊樹が傍にいてくれなかったら、きっと私はこの世にはいない。
それ程までに、美弥の想いは辛かった。
それでも、そんな中でも幸せな時はたくさんあった。
そして、今も昔も私の傍には素敵な人たちが私を見守ってくれていると分かると心は落ち着き穏やかになった。
そして、私たちが逝ってしまった後の事も俊樹に聞いた。
正直、言葉がでなかった。
自分たちの想いばかりで、残された人たちの事まで考える余裕もなく…不幸にしてしまった。
そして部長は俊樹に宝賀の事は話さずにいてくれた。
それで良いと思う。
最後には私を助けてくれたけど、決して良い出会いではなかった。
私を不幸にした張本人…そして救ってくれたのも彼だったから…
彼も苦しみながらも奥さんと添い遂げたと聞いてどこかホッとした。
そして南和…
ずっと忘れていた幼い頃の記憶。
両親に折檻を受け、いつも泣いていた南和。
私たちの後を追いかけ回し、そんな時だけはいつも笑顔でいてくれた。
それを壊したのは私たち…
ずっと傍にいるといいながら、私たちはふたりの世界を作り上げてしまった。
それを思うと、南和を責められなかった。
それに、今は素敵な私の家族。
私を見守り支えてくれる、大切な家族になっている。

