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遠い日の約束。
第19章 後始末

「……篠原…社長がこう言っているがお前はどうする?」
社長の言葉には返事をせずに、篠原に言葉を投げかけた。
「…私は…警察で全てを話します…」
今まで自分の意志を示さなかった篠原が初めて意志をしめした。
少しは反省しているんだろうと思う。
篠原一人だったらもっと追い詰めていただろうが、それは必要ないと判断した。
最後まで庇う立場の父親が、一番最初に突き放したのだから。
「篠原社長…俺は貴方の言葉を信用します。しっかりと罪を償わせてください。もう二度と…こんなバカなことをしないように」
「ああ。分かった…約束しよう」
俺の言葉に躊躇せずに答えた篠原社長を見て、俺は部屋を後にしようとした。
ちょうどその時、部長からの電話が鳴った。
「もしもし?」
『草野の意識が戻ったぞ』
俺の声を遮って用件を伝える。
その一言に全身の力が抜けて、情けないことに座り込んでしまった。
「おいっ!大丈夫か」
座り込んだ俺に篠原社長は駆け寄って心配する。
手で大丈夫だと告げて部長と話を続けた。
社長の言葉には返事をせずに、篠原に言葉を投げかけた。
「…私は…警察で全てを話します…」
今まで自分の意志を示さなかった篠原が初めて意志をしめした。
少しは反省しているんだろうと思う。
篠原一人だったらもっと追い詰めていただろうが、それは必要ないと判断した。
最後まで庇う立場の父親が、一番最初に突き放したのだから。
「篠原社長…俺は貴方の言葉を信用します。しっかりと罪を償わせてください。もう二度と…こんなバカなことをしないように」
「ああ。分かった…約束しよう」
俺の言葉に躊躇せずに答えた篠原社長を見て、俺は部屋を後にしようとした。
ちょうどその時、部長からの電話が鳴った。
「もしもし?」
『草野の意識が戻ったぞ』
俺の声を遮って用件を伝える。
その一言に全身の力が抜けて、情けないことに座り込んでしまった。
「おいっ!大丈夫か」
座り込んだ俺に篠原社長は駆け寄って心配する。
手で大丈夫だと告げて部長と話を続けた。

