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遠い日の約束。
第19章 後始末

「それで、大丈夫なんですか?」
『…それがな…怯えて立花以外寄せ付けないんだ。ご両親さえ恐いらしい』
その言葉にどれだけの恐怖を味わったのかと思うと、おさまっていた怒りが込み上げてきそうにある。
『誰も寄せ付けないわけではないんだ。それが救いだと思っている……今は、そう、思うしかない』
部長の言葉は弱々しく、華の事が心配でたまらない。
俺が傍に行っても拒絶されるのか…
『で?そっちはどうなった?』
「こっちですか?篠原社長と話しました。社長が責任をもって罪を償わせるそうで、今から警察に向かうそうです。」
『信じるのか?』
「ええ。信じるに値する人だと判断しました。もし約束を違えるのなら…とことん追い詰めますよ。篠原だけではなく、篠原コーポレーションも」
篠原社長を睨みつけながら言うと、篠原社長は頷き、そして電話を替わって欲しいと言われ変わった。
「篠原美江の父です。この度は私の娘が大変なことをしてしまって申し訳けなく思っています……。華さんでしたか…意識を取り戻されたようで……それは…よかった。」
『よかっただと?意識を取り戻したからと言って終わるつもりか』
珍しく部長の怒鳴り声が飛ぶ。
それは俺の耳にもはっきと届く。
『…それがな…怯えて立花以外寄せ付けないんだ。ご両親さえ恐いらしい』
その言葉にどれだけの恐怖を味わったのかと思うと、おさまっていた怒りが込み上げてきそうにある。
『誰も寄せ付けないわけではないんだ。それが救いだと思っている……今は、そう、思うしかない』
部長の言葉は弱々しく、華の事が心配でたまらない。
俺が傍に行っても拒絶されるのか…
『で?そっちはどうなった?』
「こっちですか?篠原社長と話しました。社長が責任をもって罪を償わせるそうで、今から警察に向かうそうです。」
『信じるのか?』
「ええ。信じるに値する人だと判断しました。もし約束を違えるのなら…とことん追い詰めますよ。篠原だけではなく、篠原コーポレーションも」
篠原社長を睨みつけながら言うと、篠原社長は頷き、そして電話を替わって欲しいと言われ変わった。
「篠原美江の父です。この度は私の娘が大変なことをしてしまって申し訳けなく思っています……。華さんでしたか…意識を取り戻されたようで……それは…よかった。」
『よかっただと?意識を取り戻したからと言って終わるつもりか』
珍しく部長の怒鳴り声が飛ぶ。
それは俺の耳にもはっきと届く。

