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遠い日の約束。
第20章 愛の証

「夢が泣いてるね…連れてくる?」
絹子は私のほうに顔を向けて、ゆっくりと頷いた。
私は泣いている夢を抱き上げて絹子の横に座った。
絹子は恐る恐る手を出して夢の頬に触れた。
「私と絹子の子供…分かるね」
確認するように聞くと、絹子は頷いて私の袖をギュッとにぎって、涙を流した。
その涙を見てホッとした。
苦しくて泣ければそれでいい。
涙と一緒に辛い過去も流してしまえばいい…そう思う。
「ミルクかな??やれる?無理なら作ってくるけど?」
その言葉に首を横にフリ、私の腕の中から夢を抱き上げて、おっぱいを飲ませ始めた。
泣いていた夢もチュパチュパとミルクを飲みながらご満悦のように笑顔を振りまいている。
その笑顔が絹子の心を溶かしていく。
夢はお腹いっぱいになって満足したのか、絹子の腕の中でウトウトと気持ち良さそうに眠り始めた。
絹子は身体を揺らしながら夢を夢の中へ誘い込む。
その表情から、先ほどまでの絶望感はもうなく、母親の顔を覗かせていた。
これならもう大丈夫だと私はホッとして絹子の髪を撫でた。
絹子は私のほうに顔を向けて、ゆっくりと頷いた。
私は泣いている夢を抱き上げて絹子の横に座った。
絹子は恐る恐る手を出して夢の頬に触れた。
「私と絹子の子供…分かるね」
確認するように聞くと、絹子は頷いて私の袖をギュッとにぎって、涙を流した。
その涙を見てホッとした。
苦しくて泣ければそれでいい。
涙と一緒に辛い過去も流してしまえばいい…そう思う。
「ミルクかな??やれる?無理なら作ってくるけど?」
その言葉に首を横にフリ、私の腕の中から夢を抱き上げて、おっぱいを飲ませ始めた。
泣いていた夢もチュパチュパとミルクを飲みながらご満悦のように笑顔を振りまいている。
その笑顔が絹子の心を溶かしていく。
夢はお腹いっぱいになって満足したのか、絹子の腕の中でウトウトと気持ち良さそうに眠り始めた。
絹子は身体を揺らしながら夢を夢の中へ誘い込む。
その表情から、先ほどまでの絶望感はもうなく、母親の顔を覗かせていた。
これならもう大丈夫だと私はホッとして絹子の髪を撫でた。

