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遠い日の約束。
第22章 自責の念

「御仏は…全てご存知のはずです…今日は和尚様にお話があってまいりました…」
深々と頭を下げる宝賀を見て、心がザワザワと揺れ動く嫌な雰囲気に、和尚は嫌な感じしかしなかった。
御仏に使える身としてあってはならないと思いつつ、これから語られる内容に自我を保てるのかと、何もしらない和尚は肌で感じとっていた。
しかし、聞いて欲しいと願うのならば聞かないわけいはいかない。
「そういうのであれば、話を聞こう」
座りなおした和尚は宝賀を正面から見据えて、射貫くように見つめる。
宝賀はその瞳を一身に受けながら、頭を床に付くほど倒して口を開いた。
「美弥の事で全てを告白しに参りました。美弥の身に何があったのか…そして俺が…どうかかわっていたのか…全てを…」
そう前置きをして、宝賀は語りだした。
南和と出逢った時の話から、無差別に女性を襲い楽しんでいた事、南和の願いで美弥を襲い、麻耶と蘭子を盾に何度も何度も犯し続け、家を出た時もあの小屋に囲っていたことを包み隠さず和尚に告げた。
その間、宝賀は顔を一度も上げることなく、和尚もまた、一言も声を発することなく話を聞いた。
深々と頭を下げる宝賀を見て、心がザワザワと揺れ動く嫌な雰囲気に、和尚は嫌な感じしかしなかった。
御仏に使える身としてあってはならないと思いつつ、これから語られる内容に自我を保てるのかと、何もしらない和尚は肌で感じとっていた。
しかし、聞いて欲しいと願うのならば聞かないわけいはいかない。
「そういうのであれば、話を聞こう」
座りなおした和尚は宝賀を正面から見据えて、射貫くように見つめる。
宝賀はその瞳を一身に受けながら、頭を床に付くほど倒して口を開いた。
「美弥の事で全てを告白しに参りました。美弥の身に何があったのか…そして俺が…どうかかわっていたのか…全てを…」
そう前置きをして、宝賀は語りだした。
南和と出逢った時の話から、無差別に女性を襲い楽しんでいた事、南和の願いで美弥を襲い、麻耶と蘭子を盾に何度も何度も犯し続け、家を出た時もあの小屋に囲っていたことを包み隠さず和尚に告げた。
その間、宝賀は顔を一度も上げることなく、和尚もまた、一言も声を発することなく話を聞いた。

