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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第16章 BAD
帰宅…ドアをあけた瞬間、何か違和感を感じた。
心がざわめいた。
テレビの音がない…やけに静か過ぎる。
すぐ部屋には行かず、父親のいる部屋…居間を覗く。
父親…コタツの上に乗っていた。
[何してるの?]…私は言った。
父親は言った…[ごめんな…]
目は赤く泥酔…久しぶりに父親の顔をまともに見た気がする。
これが本当に私の父親?…そう思える位に変わっていた。
死に神がまとわりついている顔だった。
赤の他人のように感じた。
私の父親は?…思い出の中にしかいなかった。
父親は、
[保険入ってるから]…そうも言った。
理解したくなかった…首を吊ろうとしてた。
理解したとは思わない…状況が分かっただけ。
なんで自殺?
父親は縄に首を入れた。
寒気が全身を覆った。
[やめて…]
私は言った…口調は寒気よりも冷たかった。
心がざわめいた。
テレビの音がない…やけに静か過ぎる。
すぐ部屋には行かず、父親のいる部屋…居間を覗く。
父親…コタツの上に乗っていた。
[何してるの?]…私は言った。
父親は言った…[ごめんな…]
目は赤く泥酔…久しぶりに父親の顔をまともに見た気がする。
これが本当に私の父親?…そう思える位に変わっていた。
死に神がまとわりついている顔だった。
赤の他人のように感じた。
私の父親は?…思い出の中にしかいなかった。
父親は、
[保険入ってるから]…そうも言った。
理解したくなかった…首を吊ろうとしてた。
理解したとは思わない…状況が分かっただけ。
なんで自殺?
父親は縄に首を入れた。
寒気が全身を覆った。
[やめて…]
私は言った…口調は寒気よりも冷たかった。