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第16章 ＢＡＤ

やめないで…心は言葉とは正反対だった…。

死んで欲しいとは思わないが、死んでもかまわなかった。

目の前にいるのは、私の父親じゃない。

アル中で人生終わった知らない男にしか見えなかった。

こんな男が私の父親とは許せなかった。
私の父親は思い出の中で笑っている。

父親は首に縄をかけコタツを蹴った。

[やめて…]
私はもう一度言ったが、体はその場を動かなかった。

私は見るに耐えなくなり、部屋に戻り鍵をかけた。

最悪だった…自分も…周りも…。

何でこうなったの？

お金がないからよ！