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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第19章 幸せって?
男は振り向いた…連れの男も振り向く。
浅黒い肌に金色のネックレス。柔らかそうな麻のシャツ。よく履きこなれたジーンズ。
私の顔を見ると強面(コワモテ)な顔が、人を安心させる笑顔に変わった。
[おー!懐かしいな。おい。学校はどうした?]
彼は笑いながら言った。
私を買った事など気にする様子もなく、屈託もない。
…[500万貯めたら幸せになれる]…そう言い切った男。
彼の言葉で私の人生は変わった。
[私の事覚えているんですか?]
私のマヌケな質問…覚えてるから、友達口調なのに。
[覚えてるよ。君みたいな可愛い子はね]
両手を大きく広げて言った。顔は笑顔のまま。
隣の男…暗そうな目…でも暗い男でもなさそう。
暗そうな目じゃない…海の底でじっと何かを探してるような深い目をしている。
その男が彼に言った。
[トオル…その子は?]
物静かで落ち着いた口調だった…それでいて見る人を不安にさせるような口調。
事実、私は急に落ち着かなくなった。
浅黒い肌に金色のネックレス。柔らかそうな麻のシャツ。よく履きこなれたジーンズ。
私の顔を見ると強面(コワモテ)な顔が、人を安心させる笑顔に変わった。
[おー!懐かしいな。おい。学校はどうした?]
彼は笑いながら言った。
私を買った事など気にする様子もなく、屈託もない。
…[500万貯めたら幸せになれる]…そう言い切った男。
彼の言葉で私の人生は変わった。
[私の事覚えているんですか?]
私のマヌケな質問…覚えてるから、友達口調なのに。
[覚えてるよ。君みたいな可愛い子はね]
両手を大きく広げて言った。顔は笑顔のまま。
隣の男…暗そうな目…でも暗い男でもなさそう。
暗そうな目じゃない…海の底でじっと何かを探してるような深い目をしている。
その男が彼に言った。
[トオル…その子は?]
物静かで落ち着いた口調だった…それでいて見る人を不安にさせるような口調。
事実、私は急に落ち着かなくなった。