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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第5章 若者
[好きな子いるの?]
妙子は驚いて言った。
[興味がある…って言っただけ。好きな男はいないわ]

[もったいないわ]
妙子が独り言のように呟いた。

[恵美、あなたもてるの知ってるでしょ。知らないとは言わせないわよ]

妙子は恋愛…男女関係には敏感だった。

確かに妙子の言う通りだった。
でも興味を引く男は学校には1人もいなかった。

[妙子の方がもてるわよ]
私は妙子にそう言った。

妙子の友達数人が、私達に気付き近寄って来た。
[先に、教室に行ってるわ]
私はそう言い残し、もっと言いたげな妙子を置いて、学校へ向かった。
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