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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第6章 何の為に生きる?
[光があれば何でも見える。光がないのに見ると目が悪くなるように、金がないと心が歪むんだ]

対向車のライトが眩しいかのように、目を細めながら言った。

[光のあるところに蛾が集まるように、人も金に集まるんだ。だが光があれば楽なのは確かだな]
彼は自分の言った言葉に頷きながら話を続ける。

[金がなきゃ絵美も俺に振り向きゃしない。さっきの店も灰皿なんか絶対に出さない]
フン…と鼻を鳴らす。

[俺より光なんだ。光は万能だな。金は神様だな…この国じゃ]

彼は私を見て言った。
[お前も金の為に身体売ってるだろ?幸せになりたいなら、金を稼ぐしかないんだ…幸せは金で買える]
彼は車を人気のいない脇に停めた。

[やらせろよ]
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