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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第7章 10代の青春
神崎の話しに私は素っ気なく返事…妙子に話題をふる。

妙子は頑張るものの、神崎はおかまいなく私に質問する。

たまたま私の携帯にメールの着信音が鳴る。

私はトイレに逃げる。
当然のように妙子もついてくる。

気が滅入る。

[恵美、何考えてるのよ!]
やはり機嫌が悪い。
グダグダと言われる前に提案した。
[席替えしようよ。私が相向かいに入るわ]

妙子はそれで納得した。

私は早く帰りたかった。

席替え…名前を覚える気にもならないベースとドラムを相手に、私はひたすら相づちを打ち、興味ない音楽の質問をして、盛り下がらないように間を伸ばす。

幸いにも神崎は私に話しかけなくなった。

23時…私はもう潮時と考え、帰る旨を伝えた…皆は口々に引き止めたが

[私の家、親が厳しいの。ごめんなさい]
の一言で納得してくれた。

お会計は神崎が払うと…私はご馳走様を言い、皆を後にして居酒屋から出た。

外に出て妙子にメールしようとしたら、後ろから声をかけられた。

振り向くと神崎がいた…最悪…。
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