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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第10章 感情と恋と身体
[帰ろっか…]
私はそう言い、腰を上げた。
神崎は従った…腰を上げた。

二人、来た道を引き返す。

[俺はやっぱりお前の事、気になる…]
神崎が歩きながら呟いた。

[…ありがとう]
私はそれしか言えない。

[それだけ?…俺の事嫌い?]

[だってまだ分かんないんだもの]
…もちろん、告白されて悪い気はしない。
でも恋愛どころじゃない。
身体売って汚れてるし…何より妙子はどうするの?

[俺の事、眼中にない?]

…ないわ…本心だった。
その本心を言うべきだった。
でもこの状況で言えるはずがない。
苦肉の言葉…
[神崎の事よく分かんないし…]

[だったら知ってよ!メール位なら教えてもらってもいいでしょ?]

私は教えた…神崎は慌てながらも携帯に登録した。
私の携帯が鳴った。

[今送ったの俺だから…登録しといて]

…私は何をしてるんだろう?
…私は何をしたいんだろう?
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