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honey chocolate
第2章 続きの朱

次の日職場へ着くと、城山の姿は見当たらない。
ほっとした様な残念な様な微妙な気持ち。
ひとまず仕事に集中しようとデスクに目をやる。
「本郷さん」
ビクッ
「今日の資料を。」
「・・・はい、」
この声に抱かれた。
ひた。
手が触れる。
ドクン。
バサバサバサッ
渡すはずの資料が床に散らばる。
「・・・ぁ、の、すみませんでした・・・っ」
「・・・いや」
この人に触れるだけで、身体中に電気が走ったかのように痺れる。
いやだ。
知咲は資料を急いでかき集め、押し付けるように渡し、その場を急いで離れた。

