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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第10章 初月の夜も貴方と
「…ああ…おお…き…い…」
暁の甘く掠れた声が囁く。
もはや抗う気持ちはないのか従順に貌を床に伏せているのがいじらしい。
…暁の身体は何度味わっても麻薬のような甘美さに満ちている。
味わっても味わってもすぐに欲しくなる禁断の果実のような身体だ。
女の性器などと比べるべくもないその淫孔はいつも月城をきつく締め付け、その肉襞はねっとりと絡みついて男を離さない。
やや乱暴にその肉を突き上げると、暁はいつも切なげに声を上げながら、それでも男に最上の快楽を授けようと自ら腰を揺すり始めるのだ。
その淫らな性技を見るだけで、月城の中の凶暴な牡が熱く燃え盛り、手荒に求めてしまう。
華奢な腰を鷲掴みにし、激しく抽送を繰り返す。
月城の身体の下で暁の身体はがくがくと揺れる。
今や着物は捲れ上がり白綸子の長襦袢も乱され、暁の小さな双丘に纏わり付いては、また月城によって邪険に振り払われていた。
「…あ…っ…そんな…深く…しないで…」
「どうして…?…深いのが好きだろう?暁は…」
さすがの月城も僅かに息を弾ませながら、暁の鼓膜に熱く問いかける。
「深く突き刺されて…奥を乱暴に突かれるのが好きだろう…?」
今度は大きく腰を回す。
「…あ…ああ…ん…っ…やめ…て…は…ああ…んん…っ…」
熱く硬い雄蕊が敏感な肉襞を掻き回すように律動を繰り返す。
悦楽の波が一気に骨盤の内部へと侵食し…痺れるような快楽が湧き上がる。
「…ああ…悦い…きもち…い…い…」
花が解るように、暁の薔薇色の唇が半開きになり、淫らな譫言を囁き始める。
「…そこ…い…い…」
「どう悦いの…暁…」
わざと淫らな音をさせて大胆に抽送をする。
「…森の…が…かたくて…おく…あたって…きもち…い…い…」

暁の淫らな花環は今や極限まで男により広げられ、牡の出し入れに紅玉色をしたぬめぬめと光る内部の肉襞まで露わにしていた。
白く泡立つ月城の先走りの精液が抽送のたびに淫蕩な音を響かせる。
月城は最奥まで暁を蹂躙しながら、わざと入り口を捲りあげてみる。
「…ああ…っ…いや…あ…っ…」
感じやすい淫孔を露呈され、暁は甘く呻いた。
その桜貝のように可憐な耳朶に囁く。
「…相変わらず綺麗な色だ…貴方のここは…私に何百回犯されても処女のように清らかな紅色をしている…」
「…はあ…っ…ん…」
「…淫らで可愛い私の奥さん…」
…暁の首筋が桜色に染まる。

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