この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第10章 初月の夜も貴方と
暁は本気で月城との子どもを欲しがっているのかもしれない…
そう心が痛むのは性交の時だ。
普段はそんなことおくびにも出さない。
孕みたい…子どもが欲しいと呟き涙を流すのは…決まって月城が暁の体内に吐精した瞬間だ。

月城は子どもなど全く欲しくはなかった。
しかし、そんなことで哀しむ暁を見るくらいなら、暁のこの男性の身体のままで、暁が孕むことができたら…と、あり得ないことを願う自分に驚く。

「愛しています…。暁様…。子どもなどいりません。私には貴方がいればいいのです…!」
「…月城…愛している…」
あまりに強烈な絶頂感に震えた暁は、人形のようにくたりと力を抜きながらも、最後まで月城への愛を語る。
長い睫毛に涙の粒を絡ませながら、ああ…と吐息のように息を吐くと、暁は静かに吐精した。
暁の花の蜜のような白い精は、白綸子の長襦袢をたらたらと濡らした。

「…くっ…!」
月城は吐精の途中で牡を淫肉から抜き出し、残りの精は暁の藤色の着物に容赦なく振りかけた。
上質の藤色の絹が濃い紫色へと色を変える。
勢いのある精は暁の白い背中をもしたたか濡らした。
「… ああ…月城の…あつ…い…」
微かな声で喘ぐと、美しい眉を寄せて暁は意識を手放す。
床に落ちる寸前で、月城の逞しい腕が暁を抱き留める。
「…暁様…」

月城と己れの精で…愛と官能の蜜に塗れた暁は…ぞくりとするほどに美しく…淫蕩で…しかし儚げであった。
「…こんなにも美しい貴方は…私だけのものだ…永遠に…誰にも触らせない…」
月城はいつ止むとも知れぬ白雪を見やりながら、腕の中の最愛のひとに熱いくちづけを与えるのだった。





/954ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ