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アクマと私
第1章 プロローグ
「なんだい?この手は」

冷ややかな眼差しにビビりつつも、
「も、もう拓磨とはシたくないの」
私は拓磨の胸を両手でグイッと押し返した。

「は?」

「そもそもお互い好きでもないのに『こんなコト』するのオカシイよ!」

「ふッ…なにを今さら」

「ちょっと、イヤだってば!」

拓磨は私の抵抗などお構いなしに強引にのし掛かってくる。

「大体さ、『そもそも』で言うなら最初から樹里に拒否権なんてないんだよ」

「だから、そこからしてオカシイって…んッ」

私の抗議は拓磨の唇で塞がれ、そして…



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