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アクマと私
第1章 プロローグ
「───あッ…あんッ…あああッ拓磨ぁ!!」


…私が拓磨にしがみついて絶頂を迎えるのに、三十分もかからなかった。


「そういえば、さっきイヤだの何のとゴネてなかったっけ、樹里?」

「…言わないで」

コトが終わると拓磨は自己嫌悪に陥る私に背中を向け、さっさと衣服を身に付けだす。

「やっぱりストレス解消にはセックスが一番だよね」

「あんたって、本当にサイテーよね」

「あれだけヨガッといて、なにが不満なのさ」

「──もういい。とっとと出てってよ」

どうせ何を言っても拓磨に口で勝てるわけがない。




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