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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
さすがに初対面の人に迷惑をかけるわけにはいかないので、ここは丁重に断った。
「そう?じゃ頑張ってね」
爽やかに去っていく背中を見送り、私も家路につく。
は〜…やっぱり危ないか、この点数は。
学校も塾もダメなら、言い訳に使ったアイツに本当に頼むしかないか…は〜
「──やあ、いらっしゃい」
「…やっぱ帰る」
拓磨のキラキラの笑顔に嫌な予感しかしなくて、私は回れ右をしようとしたのだけれど先に腕を掴まれ逃げ損なった。