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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
「それにね、そいつにも自分の受験勉強があるから、私としてはあんまり邪魔したくないんだ」
名前も知らない相手のせいか、母にも言わなかった本音がポロリとこぼれてしまう。
「もしかして、その幼馴染みって男?」
「えッなんで分かるの!?」
「女の子だったら『そいつ』とは言わないだろうし、なんとなくだけど君が好きな人のことを話してる感じがしたからさ」
「すッ好きじゃないわよ、あんなヤツ!」
私は塾の廊下だということも忘れ、つい大きな声を出してしまった。
名前も知らない相手のせいか、母にも言わなかった本音がポロリとこぼれてしまう。
「もしかして、その幼馴染みって男?」
「えッなんで分かるの!?」
「女の子だったら『そいつ』とは言わないだろうし、なんとなくだけど君が好きな人のことを話してる感じがしたからさ」
「すッ好きじゃないわよ、あんなヤツ!」
私は塾の廊下だということも忘れ、つい大きな声を出してしまった。