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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「──拓磨はああ言ってたけど、やっぱり遠慮してると思うんだ」

日野原君は、拓磨が塾に通わないのは養子だからではないかとまだ疑っているようだ。

「それで考えたんだ、おれが言うから拓磨も素直になれないんじゃないかって。だからさ、樹里ちゃんからも説得してみてもらえないかな?うちの親に頼ったらどうかって」

「拓磨は本当に遠慮なんかしてないと思うよ?おばあちゃんともおじいちゃんとも仲良いもん。塾に通いたいなら自分でちゃんと言うよ、きっと」

だいたい私の言うことなんか、もっと聞かないと思うし。


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