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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
拓磨と相性が良くないのって、こういう日野原君の思い込みの激しいところなのかもしれない。
「拓磨ってさ、暗い場所が苦手なんだよ、知ってる?」
唐突な質問に、私は正直に首を横に振る。
「両親の死後、一時期うちに居た時におれ達兄弟がふざけて拓磨を納戸に閉じ込めたんだ。そのことをすっかり忘れてて、夕飯前にうちの母親が見つけた時、拓磨は汗びっしょりで半分意識を失いかけてた。あとでオヤジに聞かされたんだけど、事故に遭った時、突っ込んできた車から拓磨を守ろうとしてアイツの両親が二人して覆いかぶさったんだって。救出されるまでの間、拓磨は親の胸にしっかり抱かれて視界を塞がれてたとかで、暗い所にいるとその時の記憶が蘇るんだろうって…」
「そんな…」
「拓磨ってさ、暗い場所が苦手なんだよ、知ってる?」
唐突な質問に、私は正直に首を横に振る。
「両親の死後、一時期うちに居た時におれ達兄弟がふざけて拓磨を納戸に閉じ込めたんだ。そのことをすっかり忘れてて、夕飯前にうちの母親が見つけた時、拓磨は汗びっしょりで半分意識を失いかけてた。あとでオヤジに聞かされたんだけど、事故に遭った時、突っ込んできた車から拓磨を守ろうとしてアイツの両親が二人して覆いかぶさったんだって。救出されるまでの間、拓磨は親の胸にしっかり抱かれて視界を塞がれてたとかで、暗い所にいるとその時の記憶が蘇るんだろうって…」
「そんな…」