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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
「え、いま行くの?」

「そうよ、ケーキがダメになっちゃうもの。いい?お礼はもちろん、拓磨君にちゃんと謝りなさいよ?楽しい誕生会になったのは拓磨君のおかげなんだから」

「…わかった」

頷いたものの、脳内の私は『イヤだぁ!あーッもうイヤイヤ!』とジタバタしている。

自宅を出た私はほんの数メートルの距離をノロノロ歩いて隣家のドアの前に立ち、
(せめて拓磨が居ませんように!)
と願いをこめて呼び鈴を鳴らした。



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