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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「ち、違うの、えっと、ただ勉強漬けの現実に戻りたくないなって思っただけで、別にもっと拓磨と一緒に遊びたいとかそういう意味では決して…あれ?」

もしかして私、誤魔化そうとしてむしろドツボにハマってる?

「名残惜しいのは僕も同じだよ。でも遅くなるとお互い家族が心配するだろ?」

「…うん」

「最後にもう一つだけ乗ろうよ、何にする?樹里」

「んーとね…あ、観覧車がいいな」

「よし、じゃあ行こう」

「うん!」

差し出された手を、私は何の躊躇いもなく握った。




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