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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
進学コースならいざ知らず普通コース合格でこんなに喜ぶ学生など他にはおらず、私は拓磨のせいで周囲の好奇の目に晒されるはめになった。

「やめてよ、拓磨!恥ずかしいってば」

拓磨がメリーゴーランドに飽きて私を下ろすまで、後で母に聞いたら1分も経っていなかったらしいが私には何時間にも感じられた。

「樹里ちゃん!」

「あ、日野原君」

人垣の中から現れたのは笑顔の日野原君だ。




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