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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「チッ」
急に仏頂面になって舌打ちする拓磨と対照的に、キラキラと目を輝かせた母が私の袖を引っ張る。
「ちょっと樹里、誰?」
その問いかけに、
「あ、樹里ちゃんのお母さんですか?おれ…いや僕は日野原元気といいます。樹里さんとは塾が一緒で、ついでに拓磨とは従兄弟です」
日野原君が爽やかに答えた。
「あらあら、まあまあ、そうなの?樹里の母です、よろしくね」
「お母さん!みっともないから止めて」
私は日野原君の手を両手で握る母を引き剥がした。
急に仏頂面になって舌打ちする拓磨と対照的に、キラキラと目を輝かせた母が私の袖を引っ張る。
「ちょっと樹里、誰?」
その問いかけに、
「あ、樹里ちゃんのお母さんですか?おれ…いや僕は日野原元気といいます。樹里さんとは塾が一緒で、ついでに拓磨とは従兄弟です」
日野原君が爽やかに答えた。
「あらあら、まあまあ、そうなの?樹里の母です、よろしくね」
「お母さん!みっともないから止めて」
私は日野原君の手を両手で握る母を引き剥がした。