この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「普通コース合格者と保護者の皆さん、体育館で順次入学手続きをお願いします」
係員さんが拡声器で告げると、それまであちこちで雑談していた合格者たちが次々と体育館へと移動し始める。
「あ、私たちも行かなくちゃ!拓磨君、今日は樹里に付き添ってくれてありがとう。時間がかかると思うから、待ってなくていいわよ?」
「日野原君、また学校でね」
二人きりにするのは心配だけど行かないわけにはいかない。
「…お前も行けば?手続き」
「進学コースは1時間前に発表と手続きが済んでるんだ。おれは樹里ちゃんが気になったから残っただけ。母さんは先に帰ったけど、拓磨も来るなら一緒に待ってれば良かったな」
背後の会話を気にしつつ、私は母と共に体育館へと向かう人の流れに乗った。
係員さんが拡声器で告げると、それまであちこちで雑談していた合格者たちが次々と体育館へと移動し始める。
「あ、私たちも行かなくちゃ!拓磨君、今日は樹里に付き添ってくれてありがとう。時間がかかると思うから、待ってなくていいわよ?」
「日野原君、また学校でね」
二人きりにするのは心配だけど行かないわけにはいかない。
「…お前も行けば?手続き」
「進学コースは1時間前に発表と手続きが済んでるんだ。おれは樹里ちゃんが気になったから残っただけ。母さんは先に帰ったけど、拓磨も来るなら一緒に待ってれば良かったな」
背後の会話を気にしつつ、私は母と共に体育館へと向かう人の流れに乗った。