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アクマと私
第6章 中学三年生編2【樹里 side】
「杏樹が眠った途端におじさんに客間から追い出されちゃってさ」

「もう、お父さんたら…!」

オトナゲない父親を恥ずかしく思いながら、仕方なくドアを開ける。

「ありがと」

スルリと部屋に入った拓磨は後ろ手にカギをかけて私を抱き締めた。

「ちょっと、拓磨…ッ」

寝静まったとはいえ家族全員のいる家で、まさか…?


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