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アクマと私
第7章 高校一年生編【樹里 side】
「今から思えば、樹里が『急に』好きじゃないからエッチしないとか言い出したのも、元気のことが気になってたからじゃない?…今まで邪魔してごめん、樹里に甘えすぎてたよ。元気は思い込みの激しいとこはあるけど基本的にイイヤツだから、樹里を大事にしてくれると思う。じゃあね」
これまで私に見せた、どの顔とも違う穏やかで爽やかな笑顔で言って、拓磨は私の横をすり抜けようとした。
しかし、
「…やだ!」
勝手に手が動き、拓磨の腕を掴んで引き止める。
「樹里?」
「日野原君と付き合うなんて嘘だもん。あんなの売り言葉に買い言葉じゃん、本気にするなんて拓磨らしくないよ」
これまで私に見せた、どの顔とも違う穏やかで爽やかな笑顔で言って、拓磨は私の横をすり抜けようとした。
しかし、
「…やだ!」
勝手に手が動き、拓磨の腕を掴んで引き止める。
「樹里?」
「日野原君と付き合うなんて嘘だもん。あんなの売り言葉に買い言葉じゃん、本気にするなんて拓磨らしくないよ」