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アクマと私
第7章 高校一年生編【樹里 side】
「ん?決まってるじゃん、樹里に僕を選ばせるためさ」
人を騙しておいて悪びれもしない拓磨に、私は開いた口が塞がらない。
「いやだなぁ、こんなの騙したうちに入らないって、樹里が単純なだけだよ」
「ひどい!」
「おっと」
拓磨は私が振り上げた拳をヒョイと避け、さらに人の背中をドンと押す。
「びゃ!」
無様にベッドに倒れこんだ私を素早く組み敷き、
「僕には勝てないって、いい加減理解したら?」
拓磨は悪魔の微笑みを浮かべた。