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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
掃除当番や係りの仕事を代わりにやらされるのは可愛い方で、人前では真面目で良い子な分、拓磨は私にだけズボラでワガママな本性をさらけ出すようになった。

拓磨に押し付けられるものの中で私が一番イヤなのは、宿題をやらされること。
自分の分だってやりたくないのに、それをさらに拓磨のノートに写さなければならない。

「宿題は自分でやらなくちゃ意味ないんだよ?」

嫌味ったらしく言ってみても、
「大丈夫、ボクは元から頭いいから」
ニッコリ返される。

そう、二人分の宿題をこなす私はテストでやっと平均点なのに、全く宿題に手をつけない拓磨はほぼ毎回満点だ。




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