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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
「うーん…僕も杏樹と遊びたいけど、杏樹のママに頼まれたことを途中で投げ出すわけにはいかないんだ。リビングで『シンデレラ』のDVDを観ていてくれる?結婚式のシーンは必ず一緒に観るからさ」

「う〜…じゃあタッ君、チューして?そしたらアン、一人でシンデレラ観る」

「え!?」

今、なんて言った?
『チュー』って聞こえたけど、まさかね、空耳だよね?

「いいよ」

ホッ
拓磨が驚きもせずに応対してるってことは、やっぱり聞き間違い…

「はい、チュー」

へ?



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