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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
拓磨が言うには、学校で杏樹の友達が『パパとママがチューしてるのを見た』と言い出し、加えて某有名プリンセスアニメの影響もあって女子の間で『キスブーム』みたいなものが巻き起こっているらしいのだ。
「いくら杏樹のおねだりでも、さすがに僕も小学生にキスは出来ないよ。ママさんに相談したら『ほっぺならセーフ!でもパパには内緒よ?泣いちゃうから』だってさ」
「ま、まあ、そうよね。どんだけ拓磨が陰険で根性悪だったって、そこまでキチクじゃないわよね」
「…陰険、根性悪…ふーん」
拓磨の瞳がスーッと細くなり、心なしか周りの空気がひんやりしてきたような気がする。
「いくら杏樹のおねだりでも、さすがに僕も小学生にキスは出来ないよ。ママさんに相談したら『ほっぺならセーフ!でもパパには内緒よ?泣いちゃうから』だってさ」
「ま、まあ、そうよね。どんだけ拓磨が陰険で根性悪だったって、そこまでキチクじゃないわよね」
「…陰険、根性悪…ふーん」
拓磨の瞳がスーッと細くなり、心なしか周りの空気がひんやりしてきたような気がする。