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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
「──よし、全問正解!」
「あ、ありがとうございました…」
やっと目標の範囲が終わり、私は息も絶え絶えだ。
「よく頑張りました♪」
拓磨は私の頭を優しく撫でた。それはいつも杏樹にしてあげる行為で、私はなんだか、くすぐったいような気分になる。
「樹里」
「なに?」
ふいに顎をクイッとされたかと思うと、拓磨の顔がどんどん近づいて…チュッと唇が触れた。
「ご褒美。杏樹にはナイショだよ?」
拓磨はウインクして部屋から出ていった。