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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
拓磨が本性を現したのは、その年の私の誕生会だった。
仲の良い女友達ばかりの会になるはずだったのに、母が勝手に拓磨を呼んでいた。

「なんで拓磨君がいるの?」
「樹里ちゃんだけ仲良くしてズルい!」

今思い返しても震えるくらい、おませな小学女子の妬みは恐ろしいものだ。

私はとっさに、
「拓磨君はお父さんとお母さんが死んじゃって可哀想だから早く皆と仲良くなれるようにって、うちのママが言ってたよ」
と特に『皆と』を強調した。




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