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アクマと私
第2章 小学生編【樹里 side】
「樹里、なにしてるの?紙皿を持ってきて皆に配ってちょうだい」
母は今日の主役であるはずの私に容赦なく言い付けた。
「はぁい」
誕生日くらい特別扱いしてくれてもいいのに、と思いながらも当時 妹を妊娠していた母を気遣い渋々言うことをきく。
キッチンに用意してあった紙皿とプラスチックのフォークを持って渡し歩いている時だった。
「あッ!?」
私は何かに足をとられて転んでしまった。
「樹里!」
「樹里ちゃん、大丈夫?」
その時、心配そうな声に紛れて
「プッどんくさ」
と低く呟く声を私は確かに聞いた。
母は今日の主役であるはずの私に容赦なく言い付けた。
「はぁい」
誕生日くらい特別扱いしてくれてもいいのに、と思いながらも当時 妹を妊娠していた母を気遣い渋々言うことをきく。
キッチンに用意してあった紙皿とプラスチックのフォークを持って渡し歩いている時だった。
「あッ!?」
私は何かに足をとられて転んでしまった。
「樹里!」
「樹里ちゃん、大丈夫?」
その時、心配そうな声に紛れて
「プッどんくさ」
と低く呟く声を私は確かに聞いた。