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アクマと私
第3章 中学一年生編【樹里 side】
「僕、奨学金制度のある隣町の大学付属高校に進学するつもりなんだ」
私が新たな文句を言おうと口を開いた時にはもう拓磨が話し始めていた。
「そこなら成績によっては大学も学費免除になるし、就職も有利だから」
「…へー、よく分かんないけどアンタ頭だけはいいから良いんじゃない?」
「ただ、今の成績を維持するだけじゃギリギリなんだよ。それで自分の勉強に集中したいから、もう杏樹と樹里の家庭教師は断ろうと思うんだ」
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