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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
「わッ?」

私は拓磨に体当たりするようにして強引に部屋に押し入った。

「…あのさぁ、なんのつもりか知らないけど、今の僕は樹里の土産話を聞いてやれるような精神状態じゃないんだ。おしゃべりならリビングで蕗子おばさんとしてなよ」

「おばあちゃんなら、さっき私に拓磨と留守を頼んで買い物に行ったよ?」

「だーッ!なら自分ちに帰れよ!僕は本当にストレスMAXなんだ、これ以上居座ってたら何をするか分からないぞ?」

いつもスカした拓磨が本気でイラついてるのが分かる。でも、帰れと言われて帰るのもシャクだ。拓磨には数えきれないほど嫌がらせをされてきたんだから、一回くらいやり返してもバチはあたらないと思う。




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