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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
更に学校でも…
「──二人きりになったのはジェットコースターに乗った時だけだし、その後も変わった様子はなかったわよ?」
「大丈夫よ、羽田さんたら黒井君の写メをたくさん保存してたもん。浮気の心配はないよ、絶対」
「なんなら私たち、見張っててあげようか?」
登校してみたら、うちのクラスで拓磨が私の友達に囲まれていた。
どうやら『私に気のある男子』の聴き込みに来たようだった。
拓磨が自分のクラスに帰った後、
「黒井君、樹里ちゃんのお土産大事そうに持ってたね」
「あんな悪趣味…あわわ!個性的なペンを持ち歩くなんて、愛がなくちゃできないよね」
友達はみんな口々に私を羨ましがったが、全然嬉しくない。
母も友達もすっかり洗脳され、私がナルミちゃんに『やめなよ』と言われながらも面白半分で買った、オリジナリティ溢れるシャーペンすら拓磨の味方をしたらしい。
「──二人きりになったのはジェットコースターに乗った時だけだし、その後も変わった様子はなかったわよ?」
「大丈夫よ、羽田さんたら黒井君の写メをたくさん保存してたもん。浮気の心配はないよ、絶対」
「なんなら私たち、見張っててあげようか?」
登校してみたら、うちのクラスで拓磨が私の友達に囲まれていた。
どうやら『私に気のある男子』の聴き込みに来たようだった。
拓磨が自分のクラスに帰った後、
「黒井君、樹里ちゃんのお土産大事そうに持ってたね」
「あんな悪趣味…あわわ!個性的なペンを持ち歩くなんて、愛がなくちゃできないよね」
友達はみんな口々に私を羨ましがったが、全然嬉しくない。
母も友達もすっかり洗脳され、私がナルミちゃんに『やめなよ』と言われながらも面白半分で買った、オリジナリティ溢れるシャーペンすら拓磨の味方をしたらしい。