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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
拓磨は更に、
「本当は高校に受かってから、と思っていたんですが、しばらく会わずにいたせいか今日 樹里の顔を見たら勢いで告白してしまって…」
などと言う。

勢いでヤッたのは告白じゃなくて、処女強奪だ!とは これもやはり言えない。

「拓磨君は真面目ねぇ。そういう誠実なところも良いけど、中高生の恋愛っていうのは勢いをつけなくちゃ何も始まらないもの、むしろ勢いに任せてガンガンやっちゃいなさい!おばさんは拓磨君の味方よ、応援するわ」

「ありがとうございます」

母はアクマ…もとい拓磨とガッチリ固く握手を交わし、愛娘の冷たい視線に気づくことはなかった。




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