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第14章 シーン　14

「あら、そんなことないですよ。女がこういう服を着るときは自分を見てほしいから身に纏うので、見てもらえなかったらつまんないでしょ。ましてこういう内々のパーティでは背中でも胸でも遠慮なく見つめて下さって結構ですよ。」
「と言われても…」
　そう言いながら浅田部長の表情が少し硬くなる。
「何か？」
「いや、河井君に言われたのと同じような事をつい最近聞いた様な気がして。」
　覚えていたんだ。殆ど同じニュアンスで美奈が部長に言っている。同時に詩織のことも思い出すだろうか。
「よく言われる事ですから。」
「そうなんですか。何か私の歳になると女性の露出された肌を見るのが眩しくて。」