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第14章 シーン　14

「人の奥さん捕まえて失礼だけれど、この大きさはFカップだと思う。」
　散々迷った挙句の結論は残念ながらはずれていた。
「ブー、です。」
「残念。」
「じゃあ、これ一気に飲んで下さいね。」
　そう言って手渡されたグラスのワインを、浅田部長は一気に飲み干した。
「里菜はＥカップなんですよ。見た目はそれ以上に大きくて形が良い。服を脱ぐと驚きますよ。」
　大輔の少々卑猥な言い方もその場を砕けさせる空気を作る効果がある。
「だから、直接触ってみればよかったのに。」とあたしが言うと、手を振ってそれはできないと言う風に意思表示をする。当然と言えば当然だろう。部下の女性の胸をその夫の目の前で触るなどと言う事を躊躇わずに出来る上司はそうはいない。けれどこの理性のタガを今日は外してしまわなければいけない。綿密に組んだ大輔の計画は上手くいくのだろうか、考えるとドキドキが強くなる。
「部長もう一ゲームして見ます？」
「え？今度は何を？」