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第14章 シーン　14

　あたしがにらむように言うと「良いじゃないか、内々の話だ。」と大輔は切り返してくる。
「部長、私は実は一時ＥＤにかかりましてね。」
「ＥＤ？」
　浅田部長の表情がまた曇る。
「ええ、病名で言うと勃起不全、昔風で言うとインポですよ。現在はまた回復したのですが、その回復は医者ではなくて全て里菜のおかげです。」
「そうなんですか。」
「見ての通り、里菜は色白でモデル顔負けのスタイル、すこぶる美人、性格も良い、それなのにマンネリに陥ったのか今ひとつ愚息がその気にならなくなりましてね。そんな悩みを里菜に打ち明けた所、それからの里菜の努力は凄いものでしたよ。」
　浅田部長は話の成り行き上聞かざるを得ない。