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第2章 シーン　2

　あたしたちは玄関から居間に移動して腰掛けた。」
「まあ、あの時はこんなに変わるなんて想像もしなかった。」
「変わるでしょ？」
「ああ、びっくりだよ。」
「人間てね、先入観があるから第一印象が変わるとその段階で別人のカテゴリーに分類されるのよ。髪の色が、これミルクティーって言うのだけれど、こう言う髪色だとその段階でちょっと派手目な職業か水商売って想像しちゃうし、髪型も普段と違って襟足をアップ気味にして出して、さらに顔の横に垂らすと顔の輪郭が細く見える。この服も視線が露出した肩や胸の谷間に目がいくでしょ。」
「確かに顔を見る前に髪が目に入るし、胸の谷間には目が引きつけられて、そらすのが大変だった。」
「顔はどう思った？」
「全然分からなかった。というかかなり今でも別人に見える。」
「顔の第一印象は実は眉ね。眉がいつもより太めでかなりはっきり描いているけれどブラウンできつくない感じにしている。目もまん丸眼が目じりが上がってさらにアイラインとつけ睫毛、濃い色のアイシャドーでまるで違って見えるでしょ。」