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第14章 シーン　14

「部長はバックから挿入して下さい。」
　カメラを調整しながら大輔が部長に指示している。アダルトビデオの撮影でもするつもり？カメラを意識すると違った興奮が湧きあがってくる。先程放出したばかりなのに既に部長は回復していた。ぬるりと四つん這いにされた背後から部長は挿入してくる。あたしの複雑な昂ぶり方と裏腹にそれはそれで気持ちが良い。
「詩織、いや、里菜、こっち向いて。」
　そう言うと大輔はあたしの傍に来てキスをした。この化粧をしている時は詩織と呼ぶはずなのに敢えて里菜と言うのは何か意味があると思った。
「俺のこと愛してる？」
「愛してる。」
　大輔の考えていることが分からない。この状態で言う言葉ではない。
「浮気なんてしてないよな？」
「え？」
　大輔の言ってる意味が分からない。