この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
 奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~
第1章  オークションとご主人様


ーー 第1章  オークションとご主人様 ーー


「ん……」
 目を覚ますと、ベッドには寝ているけど、狭くてくて薄暗い部屋。真っ白だったらしい壁も天井も、薄汚れていている。それにカビ臭い。
 頭がぼんやりとしていて、まだ夢の中のようにも感じる。少し頭が痛かった。
 ゆっくりと体を起こして、部屋の中を見回す。
 自分の部屋と違うのは解る。寝ている硬いベッドの他は、トイレや風呂らしき小さなドア。壁際には小さな古い椅子とテーブル。少しくすんだ鏡が壁に貼り付けてあった。外に向く窓にもドアの小窓にも、何故か鉄格子がはめられている。床や壁は、コンクリートが剥き出し。おしゃれを狙った打ちっぱなしとは違う。
 ここは、どこ? 何なの?
 私立大学付属の女子高校の2年生。初等部から入学した。遠くなっていたような記憶が、少しずつ蘇ってくる。
 年の離れた兄はいるけど、鷹城(たかじょう)不動産の一人娘で……。思い出して、私は息を飲んだ。
 父親が多角経営していたメインの不動産会社は倒産し、残ったのは多額の借金だけ。そのせいで、友達にお屋敷と言われる広い庭付きの家も、近々手放すことが決まっている。
 刑務所?
 でも、未成年の自分がそんな所に入れられるはずがない。父親は犯罪に手を染めたわけじゃなく、人の良さもあって多角経営に失敗しただけ。勿論、高校生の私は何も関係していない。
 倒産の犠牲になった、従業員の仕業だろうか。
 鍵を開ける音がして、いきなりドアが開く。
「11番、美桜(みお)。時間だ。支度しろ」
 入って来た男は黒のスーツ姿で、サングラスをかけている。背が高く立派な体躯で、SPのような雰囲気。
「あの、私……」
「この服に着替えろ。まだ靴はそのままでいい」
 男が、ベッドに大き目の透明な袋を投げた。そこには、11番と書かれている。
「脱いだ服は、その袋に入れておけ」
 私は制服姿。学校帰りに男達にさらわれ、車に載せられたのを思い出す。薬品のようなものをかがされて、すぐに意識が遠くなったのは覚えている。感覚からして、昨日か今日連れて来られたんだろう。今は時間も日にちも解らない。
 男は、入って来たドアの前に立っている。サングラスのせいで視線は解らないけど、今は言う通りにするしかない。
「じゃ、じゃあ、見ないで、ください……」


/137ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ