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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~
第24章 確信の先へ……
―― 確信の先へ…… ――
◆◇◆ ◆◇◆ ◆◇◆
2年が過ぎ、私の時給は今、1万5000円。1年ほど前に他のメイドも上げて欲しいと頼み、先月、愛さんが完済して出て行った。
出て行く時に、退職金として300万円を渡される。
確かにいきなり無一文で出されても、亜里沙ちゃんのように実家に帰りたくない者もいるだろう。そんな気遣いまでしてくれる。
愛さんはオークションの時処女じゃなかったから、買い取り額は1億5千万と少な目。梨香さんも同じで、あと数ヶ月で返済完了。
先月、長男が四菱グループの令嬢である長女と婚約した。挙式は1年後だけど、その後はこの屋敷を出て行くことになる。
四菱に息子はいない。養子じゃないけど、長男はゆくゆく、四菱グループを動かす立場になるはず。
この屋敷にも財産があるけど、いわゆる逆玉かもしれない。
四菱のお嬢様は、長男のこんな生活に気付いていないらしい。勿論長男も、結婚するまでお嬢様とセックスはしないと笑っていた。そんなことをお嬢様は、誠実な人だと信じているらしい。
今までは屋敷でメイド2人と、ヤりまくっているとも知らずに。
お嬢様育ちのままだったら、私も同じようになっていたかもしれない。
自分の完済も見えてきたけど、この先どうするか迷っている。落ちぶれた実家に戻るより、ここにいれば生活にもセックスにも困らない。
次男は結婚して家を継ぐより、ネットでの株取引を専門にしている方がいいと言っている。ロリータ嗜好も変わらないから、結婚することもない。
私のご主人様が2年も他に専用メイドを買わないのは、私に夢中になっているから。完済後、妻に収まるのも悪くない。ご主人様から、そんな誘いも受けている。
言葉だけだけど、プロポーズ。2年もセックスメインの付き合いをし、情を持ったよう。
1年後には長男が出て行き、次男は跡取りを作る気も無い。そうなると、いずれこの家を継ぐのは三男の私のご主人様。
結婚すれば、もう専用メイドは持てなくなる。それが、この屋敷の決まり。
メイドとセックスする事を浮気とは思わないが、結婚するならメイドはいない方がいい。
そんな事を考えながら、私は1号室をノックする。