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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~
第6章 顔射と愛の自慰と事情
食事中に何か性的サービスをした者は、清掃をしなくてもいいというのが暗黙の了解らしい。
少しして、ノックの音と愛さんの声。
「美桜、夕食よ」
トレイを受け取った私の頭を撫でてから、愛さんは何も言わずにドアを閉めた。
私にとっては、その方がありがたい。会話をすれば、また泣き出しそうだった。
食事だけは無理矢理でも全て食べ、トレイを外に置いてからベッドに転がる。
この先何年も、つらい生活が続く。そう考えると、溜息しか出てこない。
夕食の後は、翌朝の配膳まで、自由な時間。
一時間程前にまたシャワーを浴びたが、ご主人様の白濁した液体が体に残っているような気がしてならない。
まるで、ご主人様に縛り付けられているよう。
眠れずに時間だけがすぎ、パジャマのまま乱暴にドアを開けて、裸足で個室を走り出た。
1時過ぎのせいで、広い廊下は静まり返っている。
それでも、亜里沙ちゃんの喘ぎとクチュクチュという音が蘇ってきて耳を塞ぐ。
自分に、あんなことが出来るだろうか。いつでも、どんな状況でも、男性器をしゃぶったり挿入されたり。
私は首を振った。
窓の外は暗くても、広い庭には所々に電灯がある。
このガラス一枚を越えられれば、自分は自由になれるのに。家族だって現状を知れば、受け入れてくれるだろう。こんな仕事以外なら、どんなつらい事にだって耐えられる。
ガラスに拳を付けた。防弾ガラスで、割れないのは解っている。
「美桜! やめてっ!」
個室の方から来た愛さんに言われ、私は悔しさから激しくガラスを叩いた。
「やめなさいっ! やめないと……」
愛さんの言葉が終わらないうちに、ジリリリリ、とけたたましい警報音が鳴り明かりが点く。
警報音はすぐに止まったけど、走って来た執事に私は手首を掴まれた。
「美桜さん。いけませんよ。こんな真夜中に」
階段を駆け降りて来たのは、私のご主人様と次男。
「美桜、何してるんだ?」
「愛と美桜か。じゃあ、後はお前に任せたよ。おやすみ」
そう言って次男はすぐに戻って行った。
「この場は僕に任せてくれる?」
ご主人様が言うと、執事はお辞儀をして戻って行く。
「美桜。説明してくれる? 愛は、止めに来たんだろう?」
ご主人様は、お見通しのよう。