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奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~
第8章 疑似セックス
ーー 第8章 疑似セックス ーー
意識を取り戻したのは、ご主人様のベッドの上。
ご主人様のベッドだと解ったのは、ぼんやりとした視界にバスローブ姿のご主人様がいたから。ソファーに座って、厚手の本を読んでいた。
「ん……」
体を起こそうとした私に気付き、ご主人様が制止する。仕方なく、またベッドに身を沈めた。
さっきまでの地獄のようなオシオキは、夢じゃない。その証拠に、全身がまだ気怠かった。
私は、全裸に薄いケットを掛けられている。恥ずかしいけど、もう何も言う気力も無い。
それにオシオキ部屋であんな姿を見られている。それに比べれば、ケットが掛かっているだけマシだと思えた。
「兄さんに許可をもらって、愛に体を拭いてもらったから」
「え……。愛さん、が……」
少し掠れた声で言うと、ベッドに座って来たご主人様が頷く。
「他のメイドより、愛が良かったよね?」
「はい。ありがとう、ございます……」
「そうだと思ったから」
ご主人様が、私の髪を撫でる。
確かにあんなに濡れてしまったアソコや太ももにも、今は違和感がない。かいていた汗も、全部綺麗に拭いてくれたようだ。
後で、愛さんにもお礼を言わなくちゃいけない。愛さんには、迷惑ばかりかけている。
オシオキ部屋で頭を振って乱れたはずの髪も、綺麗に整えられているようだった。
「じゃあ、これから練習しようか。セックスの」
「えっ?」
ついさっきまでの気遣いが嘘のよう。でもここで犯されるとしても、抵抗する力はもう残っていない。
「はい……。ご主人様……」
もう諦めるしかないんだ。何をしたって、この異様な世界から逃げられない。言う通りにしなければ、またさっきのようにオシオキをされるだけ。
あんなつらい事は、二度と嫌だ。
「大丈夫だよ。まだ中には何も挿れないから」
それを聞いて、少しだけ安心する。
中出しはしないとしても、男性器を挿入されるのかと思っていた。
「美桜は右の乳首が悦いんだよね」
楽しそうに言いながら、バスローブを脱いで全裸になったご主人様が右側に寝てくる。
「美桜……」
耳元で囁かれながら、優しく乳房を揉まれた。
さっきまでの人工的な器具の強い刺激とは違う感触に、自然と溜息が漏れる。
「んっ……」